お知らせ

動物にとって害を及ぼす可能性がある食物について
2016.9.10

 

最近、人間は大丈夫でも動物にとって害を及ぼす可能性がある食べ物についてお話しする機会が当院でも増えています。今回は果実についての記事があったのでご紹介いたしますね。ブドウです。
犬がブドウを食べてしまうと中毒症状が出ることが知られています。嘔吐(おうと)や下痢、食欲不振だけでなく、胃腸障害から急性腎不全を発症することも。急性腎不全は命に関わりますから、早急な治療が必要です。また、干しブドウはブドウエキスが濃縮されているため、よりリスクが高いと考えられています。
中毒症状の原因はまだ分かっていません。可能性として(1)ブドウに含まれる腎毒性物質(2)防カビ剤、除草剤、または農薬などによる汚れ(3)重金属汚染(4)高濃度のビタミンD(5)真菌類による果実の汚染-などが挙げられています。

原因不明のため、継続して食べると毒性が蓄積するのか、一度に大量に食べた場合に中毒を起こすのかも分かっていません。また、個体差によっても症状の程度が異なるといわれています。つまり、どんなに少量でも中毒を起こす可能性があるので、油断しないようにしましょう。
犬は安全な食べ物と危険な食べ物の区別がつきません。飼い主が犬に危険な食べ物を知り、それらを食べない環境、食べさせない環境を作ることが犬の健康を守る第一歩ですね。