診療施設

２階エントランスからお入り頂くと、水槽が設置された待合ラウンジになります。 初診時は、緊急時を除き、カルテ登録を診察前に行っていただきます。登録時には、予防歴および既往歴をお伺いいたしますので、確認できる資料をお持ちの方はご準備ください。また、カルテ登録時には身分証明書のご提示をお願いいたします。 待合室で診察をお待ちの際は、不慮の事故および他の方のご迷惑とならぬよう、動物はスタッフの許可を得るまでフリーにしないようお願いします。待合室には皆様専用のトイレを設置しています。動物の粗相は当たり前の事として認識しています。粗相の際は遠慮なくスタッフにお申し出ください。

診察室内にご案内し、診察を行います。 動物に生じる病気の70％は、獣医師の問診・視診・聴診・嗅診・触診の五感を含めた入念なフィジカルイグザミネーション（身体検査）によって診断可能とされています。診察の結果において、様々な臨床検査の必要性が決定され、これらの検査結果から正確な診断がつくのです。診断の結果、必要な治療においては、医学的根拠に基づいた治療の中から、動物個々の状態、必要性に応じて当てはめ適切なご提案を行い、ご家族と共に最良の治療法を決定する場です。 当院では、電子カルテ内容および詳細なコンピュータ解析画像を高画質モニターでご覧いただけ百聞一見にしかずの診療を心がけています。

処置を受ける動物達のストレスを可能な限り低減できるよう、ゆとりある空間を維持しながら、かつ動物達の状態を常に監視できるよう設計されています。 処置室に続く検査室には血液検査機器、尿検査/糞便検査/細胞診断機器を備え、歯科処置、内視鏡検査など麻酔処置・管理が行える設備があります。また、手術室前室としても機能し、術野の消毒や器具の滅菌が行える設備を持っています。麻酔処置後の覚醒や、ルームエアで管理が困難な重篤疾患の子は酸素濃度、温度/湿度管理可能なICUユニットで管理します。

入院施設は24時間換気および一定の温度管理が行われ、静かに、そして快適で動物が安心できる環境を兼ね備えています。常にスタッフによる監視を行えるようガラスで処置室から隔離され、夜間も監視カメラにてモニタリングされています。また、外来および医療処置を受けるため一時的にお預かりする個室は、処置室に隣接されています。動物のストレス低減に配慮し迅速かつ適切な管理ができるよう配慮され、入院室同様、動物の入れ替わりの都度、完全なクリーンアップが行われます。

猫の入院施設は犬とは完全に隔離され、24時間換気、および犬とは異なる適温で常時温度管理され、猫特有の行動学、生理学的な配慮を心がけ、また猫が安心して過ごせるよう専用のアロマがたかれています。

手術室は、他施設と完全に隔離され手術目的以外に動物が入室することはなく常にクリーンな環境を整えています。ここには安全な手術に必要不可欠な器具、滅菌装置、麻酔・生体モニタリング装置が完備され、定期的なメンテナンス、器具・装置の更新が継続して行われます。また、様々な特殊高度手術器具・装置が導入され、動物にとって安全で負担を低減できる低侵襲手術の実施にも努めています。

医療的な知識を兼ね備えたトリミング専門スタッフが、数種の水（軟水・オゾン・マイクロバブル）を使用し、様々なシャンプー剤の中から個々の被毛皮膚のコンディションに適したものを皆様にご案内しています。真の美とは同時に健康を追求するものでなければならないと考え施術しています。

ここは医療施設とは分離され、動物の安全・安心・快適を追求した空間です。動物のお預かりに際し、既定概念のように24時間ずっとケージの中で管理することは、動物福祉の観点から、また私たちの理念に反する事からも行っていません。ホテルでお預かりの際も有人管理下で、部屋から出て健康が確認できているお友達や専門スタッフと遊ぶ時間を設けることを基本としています。我々スタッフも大好きな動物と遊べる憩いの場となっています。